2006年6月28日水曜日

行動してますか?

Goal oriented vs. Process oriented....昨晩、知り合いの紹介で初めて会ったカナダ人との会話の中で話題になったテーマの一つだ。我々の行動特性を考えるときの切り口の一つだと思う。明確なゴール設定と、そこから逆算してプラニングした現実的なプロセス設定と実行が成功への王道であることは間違いないが、ゴールが必ずしも明確に定まらない場合、とりあえず動き始める、とにかく行動してみる、というのも重要なことだと思う。行動の中からゴールが見えてくることもあるし励まされることもある。

ゴールを明確にしないと身動き出来ない人、ゴールも何も考えないでとにかく体が先に動いてしまう人、人によって行動パターンはさまざまだと思うが、やはり人生の長期的な大目標や夢は無いより有った方が後悔しない人生を歩めると思う。後はその大目標に到達するまでの過程における小目標の設定と、それらの小目標の一つ一つを達成する熱意や実行力、創造力が人生を決めて行く。間違ったと感じた時に、目標を再設定したり、軌道修正する勇気や決断力もポイントだ。

でも、ゴール設定が出来なかったり、設定したゴールに不安があっても、行動する、ということは常に重要だ。人生、「出来るか、出来ないか」ではなくて「やるか、やらないか」だ。思い立ったら今日から行動する、ということが大切だ。今日をチャンスに変えることが出来るかどうか、が結局は人生を決める。やった方がいいとわかっていることでも、明日から、と思っている限りは永遠に明日が来ることはない。いつだって勝負は今日なのだ。

2006年6月22日木曜日

騎虎之勢 不得下

台湾に行ってました。あまりいい写真を撮れませんでしたが台北の街中の様子です。高級ブランド店もどこも活況を呈しています。1998年位から仕事で台湾には頻繁に行くようになりました。ここ数年あまりを見ても劇的に急成長している地域の一つでしょう。中国本土の経済発展の一翼を担っているのも台湾経済の急成長です。

私が知っている台湾企業の多くはどこもほんの数年で信じられないくらいの急成長を遂げており、たとえば総売上が日本円で¥1000億レベルから、¥1.5兆レベルへ、といった具合です。技術力や生産力、品質管理能力なども、日本の製造業との交流や大量の人材流出もあって、数年前と比べると格段に進歩しています。

ですから、台湾や中国を考えるとき、ちょっと目を離していると激変している、という意識を持った方がいいです。完全なドッグイヤー経済ですから、たとえば、自分の2年前の経験で台湾や中国を語るのは既に時代遅れではなはだ危険とすら言えます。

ビジネスに対する意欲が旺盛で、高い教育水準を誇り、私も今後の自分の人生の中での重要拠点として関係を維持し続けておきたい地域です。

2006年6月15日木曜日

Google AdSense その2

ちょっとサッカーのこと書いたらAdSenseの内容が全部W杯やドイツの宣伝に変わった。。。うーん、恐るべし、AdSense。

2006年6月14日水曜日

謙譲の美徳?

当事者である選手や監督は誰よりも一生懸命やっているので一切責められないが、サッカーワールドカップの日本戦初戦はやはり不甲斐なかった。格下と言われていたオーストラリアに対して文字通りの惨敗を喫した。

いつも思うのは、サッカーもJリーグが発足し、ワールドカップに参戦する実力をつけるようになってから長いのに、世界に通用するような得点力のあるフォワードの選手がいつまでたってもまったく育たない、ということだ。得点力がないのだから、どんなに守りを鉄壁にしても勝ちようがない。今回も、絶好の得点チャンスをいくつも無駄にしている。

他チームの試合を見ていると、強いチームはまさにゴールに突き刺さるような鮮やかで強烈なシュートを連発している。初戦の相手のオーストラリアにしても30何年かぶりの出場とは思えない攻撃力で、格下どころか、得点力においては明らかに日本チームを大きく上回っていた。

この真の原因はなんだろうか?体格、基礎体力、身体能力、攻撃と守りのバランス、監督の采配、チーム作りの考え方と予算、、、いろいろな理由があるのだろうが、国民性というものも少なからず関連しているのではないだろうか?強いチームは「肉食系」「狩猟系」の民族に多いような気がする。もともと「農耕系」の日本人は国民性的に、ここぞというときの瞬発力や積極性に欠けるのでは?得点力のある他国の選手を見ていると、まず自分自身で突進して行くことを常に優先し、自分でゴールすることへの執着心が違うような気がする。日本選手の場合は、個人技になっても絶好の場面でもたついて自滅してしまったり、ここでシュート、という時に、仲間にパスしてしまったりでチャンスを潰している。ここ一番の肝心な時に、仲間への「譲り合い」や「遠慮」、所謂「謙譲の美徳」のようなものが「何が何でも俺が決めてやる!」という気合を邪魔し、結果的に好機を逃す、というような面もあるのではないだろうか?

チームワークのスポーツとは言え、勝つためには、緻密な戦術以上に、選手一人一人の闘争心、執着心、虚栄心(野球の新庄のような目立つことへのあくなき執念!)のようなものが最後の決め手になると思う。次のクロアチア戦では、「我こそは」という強烈な闘争心と自尊心で突進する迫力のある選手の活躍で何が何でも勝利をもぎ取って欲しいと願う。

2006年6月8日木曜日

忍び寄る影響力?

今回、行きの飛行機の中で、佐々木俊尚著、「グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」(文春新書)を読んだ。著者はCNETブログ等でも活躍しているフリーの記者。グーグルによる既存秩序の破壊と新たな秩序の創造についての具体事例を取材した解説本として、大変わかりやすく面白い読み物となっている。

それにしても大構想はともかく、グーグルのBloggerは小回りが効かず何かと使いにくい。ここ最近はどういうわけだかシステムが非常に重かったりメンテ中となることも多い。まるでしょっちゅうトラぶって止まっている最近のJR京浜東北線のようだ。Google LabsでGoogle Spreadsheet等のテストリリースが始まっているが、何か影響しているのだろうか?このブログの表示バグ等の問題も気にしつつまだ解決出来ていない(日本語ヘルプの説明が不親切でわかりにくいです)。

あまり余計な事を書くと、佐々木さんの本で紹介されているような災難に見舞われても嫌なのでこの辺にしておく(笑)。

2006年6月7日水曜日

森林浴 in California

シリコンバレー滞在中に、どうしてもカリフォルニアのいい空気を思い切り吸いたくて、ハイウェーの280からちょっと山の中に入ったところに日暮れ前に駆け足で行ってみた。世界の変革をドライブするインテリジェンスとエネルギーはこのカリフォルニアの豊かな自然や空気と無関係ではないと感じる。平日とはいえ、ちょっと郊外に出ると車も人もほとんどいない。時折、自転車に乗ったアスリートを見掛けるくらいで、どこか遠くの山奥にでも来たような気分である。車を降り、しばし静かに森の中にたたずむと、木々のざわめきや鳥の声、遠くの風の動き、大自然の息遣いを身近に感じ取ることが出来る。現代社会のストレスに晒され続けていると、人は本来持って生まれた感性や触覚を退化させて行くというのは事実だろう。自然との接触を大切にしなければならない、とあらためて感じる。もう少しゆっくりしたかったが、夕食の約束に間に合うよう、急いで山を降りた。

2006年6月5日月曜日

シリコンバレーの今は昔

日曜日に帰国しました。会社にいた時代は少なくとも月に2回は仕事で海外に出掛ける慌しい生活が何年も続いていましたが、今回は久し振りに、しかも半ばプライベートな旅だったので、とても平穏でリラックスした旅でした。

主にシリコンバレー界隈に居ましたが、「ウェブ進化論」の梅田さんにも会いました。私自身の今回の決断の背景や現在の心境等についても話題にして率直に伝えましたが、梅田さんはそういうことに対しても非常にオープンかつ真摯に意見してくれたのでとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。梅田さんに感謝します。

ハイウェイの101をレンタカーで走りながら思いましたが、過去何度となく通ったこの道の周囲の風景は何も変わらないようでいて、本当にここ20年ほどを振り返ってみても、見えないところで激変、様変わりしてきたわけです。ムーアの法則に則って大成功したIntel、次世代の覇権の象徴であるGoogle、Yahoo等の建物の写真を掲載しておきますね。Intelもまだまだ勢いは残っているものの、Microsoftと同様に既に最盛期は過ぎつつあり、特に経営がPaul Otelliniに変わってからはまったくパッとしませんね。。。と書きながらIntelのホームページを眺めていたら、創業者の一人、Robert Noyceの言葉が掲げられていました。

「過去にとらわれてはいけない。そこから離れて何かすばらしいことを始めてみよう」

みんな頭ではわかっていてもがき苦しんでいるんですね。過去の成功体験を捨てたり現状を変える為に具体的な行動を起こし、なおかつ結果を出す、というのは企業にとっても個人にとってもそう簡単に出来ることではありません。大多数の企業や個人は、結局現状を変えることのリスクの方を恐れ、現状に甘んじて衰退して行きがちです。変化の激しい時代だからこそ、変化を恐れて何もしないことのリスクの方が大なることを知るべきです。

今朝の日経一面は「村上代表 逮捕」の大見出しで始まっています。法を犯したのだから擁護するつもりはまったくありませんが、しかしたいした行動もせず結果も出していない人達も、生き急ぎ躓いたホリエモンや村上氏についてとやかくいう立場ではない、ということはわきまえておくべきだ思います。


    Intel(左)   Google(右)


    2枚ともYahoo

2006年6月2日金曜日

US Visit

今週は月曜日からアメリカに来ています。会社を辞める前、3月にニューヨークを訪問して以来です。帰国してからゆっくりレポートします。