2006年6月5日月曜日

シリコンバレーの今は昔

日曜日に帰国しました。会社にいた時代は少なくとも月に2回は仕事で海外に出掛ける慌しい生活が何年も続いていましたが、今回は久し振りに、しかも半ばプライベートな旅だったので、とても平穏でリラックスした旅でした。

主にシリコンバレー界隈に居ましたが、「ウェブ進化論」の梅田さんにも会いました。私自身の今回の決断の背景や現在の心境等についても話題にして率直に伝えましたが、梅田さんはそういうことに対しても非常にオープンかつ真摯に意見してくれたのでとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。梅田さんに感謝します。

ハイウェイの101をレンタカーで走りながら思いましたが、過去何度となく通ったこの道の周囲の風景は何も変わらないようでいて、本当にここ20年ほどを振り返ってみても、見えないところで激変、様変わりしてきたわけです。ムーアの法則に則って大成功したIntel、次世代の覇権の象徴であるGoogle、Yahoo等の建物の写真を掲載しておきますね。Intelもまだまだ勢いは残っているものの、Microsoftと同様に既に最盛期は過ぎつつあり、特に経営がPaul Otelliniに変わってからはまったくパッとしませんね。。。と書きながらIntelのホームページを眺めていたら、創業者の一人、Robert Noyceの言葉が掲げられていました。

「過去にとらわれてはいけない。そこから離れて何かすばらしいことを始めてみよう」

みんな頭ではわかっていてもがき苦しんでいるんですね。過去の成功体験を捨てたり現状を変える為に具体的な行動を起こし、なおかつ結果を出す、というのは企業にとっても個人にとってもそう簡単に出来ることではありません。大多数の企業や個人は、結局現状を変えることのリスクの方を恐れ、現状に甘んじて衰退して行きがちです。変化の激しい時代だからこそ、変化を恐れて何もしないことのリスクの方が大なることを知るべきです。

今朝の日経一面は「村上代表 逮捕」の大見出しで始まっています。法を犯したのだから擁護するつもりはまったくありませんが、しかしたいした行動もせず結果も出していない人達も、生き急ぎ躓いたホリエモンや村上氏についてとやかくいう立場ではない、ということはわきまえておくべきだ思います。


    Intel(左)   Google(右)


    2枚ともYahoo

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

折々、このブログのコメントを読ませてもらっています。「何もしないことへのリスク」という言葉に深く考えされられました。

村上さん逮捕の報道ぶりに、「もういい加減にしたら」と痛感することがあります。
コメントに書かれているように、この事件は明確なルール違反を犯した「ルール」の問題のはずですが、議論の中心は「巨額の金をもうけるには何をしてもいいのか」という点からすっかり「モラル」の問題に変質しています。
モラルは個人の信条、良心に帰属するもので基本は個人の責任において自由なはず。にもかかわらず、ルールとモラルを混同して是非論をやってしまうあほらしい論調。これは「出るくいは打て」という悪しき横並び主義と同根です。

思っているだけでなく、こうして書いてみる、そんな小さな勇気をこのブログからもらいました。

匿名 さんのコメント...

折々、このブログのコメントを読ませてもらっています。「何もしないことへのリスク」という言葉に深く考えされられました。

村上さん逮捕の報道ぶりに、「もういい加減にしたら」と痛感することがあります。
コメントに書かれているように、この事件は明確なルール違反を犯した「ルール」の問題のはずですが、議論の中心は「巨額の金をもうけるには何をしてもいいのか」という点からすっかり「モラル」の問題に変質しています。
モラルは個人の信条、良心に帰属するもので基本は個人の責任において自由なはず。にもかかわらず、ルールとモラルを混同して是非論をやってしまうあほらしい論調。これは「出るくいは打て」という悪しき横並び主義と同根です。

思っているだけでなく、こうして書いてみる、そんな小さな勇気をこのブログからもらいました。

MasterMind0710 さんのコメント...

h.kさんへ

コメントありがとうございます。また過分なお言葉恐縮です。ご意見に私も賛同します。世の中の出来事はマスメディアの論調に左右されることなく自分の視点で判断していくことが重要だと考えております。今後ともご意見よろしくお願い致します。