2006年7月7日金曜日

国民の危機意識と国家の危機管理能力

隣に物騒な国が居るのは困り物だが、そういう国が悪さをしても腰が引けたままの国も情けない。自国民が拉致というテロに遭い続けても長年見て見ない振りをして来たのがこの国の実態だから、ミサイル攻撃を受けてもなすすべはない、というのが本音のところだろう。今朝の、みのもんたの番組に額賀防衛庁長官が出演していたが、みのさんの「もし、ミサイルが国内に落ちたらどうするのですか?」という質問に国家防衛の最高責任者がまともに答えることすら出来ない光景は実に寒々しかった。

学生時代に訪れたアメリカの大学の学生寮に、「災害時の避難について」という注意書きが壁に貼ってあったのを思い出すが、災害の種類のリストの中に、"Hurricane" や "Tornado" 等と並んで "Enemy Attack" とはっきり書いてあった。敵国からの攻撃を日常生活の中で常に想定しているのを目の当たりにして危機意識に関する彼我の違いを感じたものだ。

もっとも、国家としてのスタンスの違いや、軍事力、情報収集能力の違いはあっても、現アメリカ連邦政府もNew Orleansを襲ったHurricaneには無力だったし、9.11のEnemy Attackに対してもなすすべはなかった。だから一概にアメリカの方が国民の危機意識も国家の危機管理能力も優れている、と言えるわけでもなかろうが、国家の一大危機が想定される状況下にあって、エルビスの真似してはしゃいだ間抜け面をメディアに晒していたような人が宰相であるのが我が国の実態である。我々国民の一人一人は、心して自分の身は自分で守る、という最低限の認識だけは強く持っておいた方がいいだろう。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

全く同感です。
知人がワシントンにいって現地の人と議論をしたとき、「アメリカがほんの少し前のように、再びモンロー主義のスタンスをとったとしたらどうするのか、日本政府は全く想定してないのではないか?」と議論をふきかけられ、唖然としたという話を聞きました。

9.11以降と以前とでは、ものの流れが全然違っていますよね。

MasterMind0710 さんのコメント...

皆様へ
コメントありがとうございます。特定の国や人を非難するような意見は必ず反論もあるだろうと思いますので控えた方がいいのかもしれませんが、今後もなるべくストレートに自分の感じた意見を述べて参るつもりです。皆さんも忌憚のないご意見を寄せて下さい。皆さんからのフィードバックはとても参考になります。よろしくお願いします。