2006年8月11日金曜日

脱藩のすすめ

世の中の秩序が大きく変わる時、その源流は常に反主流の中から発生する。明治維新という歴史的なパラダイム転換は、その前夜、時代の先を見据えて危機感を持った若者達の体制離反、いわゆる「脱藩」という行動を促した。脱藩した憂国の志士達、すなわち命がけで体制離反した人達のエネルギーの爆発が古い秩序を打ち破り新しい秩序を構築する大きな原動力となった。

これを今の時代に置き換えると、自分が長年所属してきた組織を飛び出す、たとえば会社を辞める、という行為がそれに近い。もちろん、会社を辞める理由は人それぞれであろうから、自分自身の時代観や大局観に基づいた大所高所の危機意識に裏付けられて退社した場合の話である。そしてその行動力と志や理念を共有できる人達が集い、力を合わせれば、そこにひとつの新しい秩序や価値を生み出す緒となるエネルギーが誕生する。

今の時代はブログもあればMixiもある。ネットやコミュニティの力をレベレッジとして上手く活用すれば世の中に分散しているエネルギーを束ねることも容易に出来る。維新前夜の憂国の志士達から見れば、びっくりするようなインフラが整っているのだ。しかもそれらが個人にはおおむね無料で開放されている。その価値はいくら過大評価してもし過ぎることはない。実に恵まれた時代だ。

既存秩序の中で息苦しさを感じている人達には思い切って行動することをおすすめする。人生の持ち時間は限られているのだから。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

新しいエネルギーの流れに沿って、私も脱藩してしまおうかな!!

新しいインフラが整っていても、古い価値観の中でくすぶり続けていたら何にもなりませんからね。。

家族への責任もあるけれど、自分の人生…私という存在のあるがままに決心しても良いのかもしれない。

匿名 さんのコメント...

貴殿と同じ会社から、
このたび8月1日に脱藩したものです。

直接の関わりはありませんが、
貴殿の部下であったA氏などを通じて

こういう人もまだこの会社いるのだな、

こういう人もついにやめる会社なのだな、

と感じておりました。


そして今回、意を決し、卵が孵化した
ばかりのような会社に移りました。

スピード感と経営者の高さに、新鮮な
喜びと、これぞ求めていたもの、と
わが意を得た思いです。

おそらく前の会社も創業時はこんな感じ
だったのではないか、と想像したりして
いるところです。

企業の永続と、経営者および従業員の
志の高さは相矛盾してしまうものなの
でしょうか?

それとも、それも個々人の集合体である
組織の志次第なのでしょうか?

MasterMind0710 さんのコメント...

そうですか。。。コメントどうもありがとうございます。「直接の関わりはない」とありますが、まだお若い方のようですね。あなたの決断と行動力に敬意を表します。その新しい孵化したばかりの会社で存分にご活躍されることを心からお祈り致します。このブログでも書きましたが、大事なのは将来価値だと思います。その会社の5年後、10年後を考えるとわくわくするでしょうし、やりがいも大きいことと思います。あなたのような方のご活躍を想起すると私にとっても大いに励みになります。頑張ってください!!!