2006年8月31日木曜日

「会社幕藩体制からはプロ経営者は出ない」

遅めの夏休みでしばらく家族を連れて旅行に出掛けおり、昨日帰って来ました。

旅行中に、前回の投稿に対してKaさんからご意見、ご質問をいただき、コメント欄で取り急ぎのお返事を差し上げましたが、時を同じくして以下の記事を教えて下さった方がいるのでご紹介します。産業再生機構の冨山和彦さんのインタビュー記事です。

「会社幕藩体制からプロ経営者は出ない」(NBonline)

ここにもKaさんのご質問へのお答えの一端が代弁されていると考えますので、引用させていただきますね。私としては非常に同調出来るご意見と感じました。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ご紹介の記事、拝読しました。
私は、彼の発言をもっともだと思う反面、職業病かも知れませんが、同時に胡散臭さを感じてしまいます。プロフェッショナル経営者、職業経営者、まあどんな呼び方でもかまいせんが、彼に対する評価尺度が業績(数字、利益をあげること)にある以上、それほど本質的な違いがあるように思いません。社会は別に「プロ経営者」の出現を望んでいるわけではなく、社会の一員としての責任感を持ち、社会的な常識と良識を兼ね備えた「まともな経営者」を望んでいるのではないでしょうか。
私自身は、もっと彼らが評価されていいと考えていますが、会社幕藩体制であれプロ経営者であれ、金儲けがうまければいいとう企業社会の評価がかわらない以上、それほど違いがあるようには思えません。

MasterMind0710 さんのコメント...

コメントありがとうございます。匿名になっているので、どなたかわかりませんが、Kaさんでしょうか?

仰るように、現実論と理想論の視点で言えば単純な議論ではないですね。産業再生機構はまさに現実面での強い葛藤があったからこそこのようなコメントに繋がっているのではないでしょうか?私は辞めた会社で最後の数年間、事業経営の立場で仕事をしていたので、所謂内外の経営トップ層の人達とも多く付き合いましたが、彼の発言は実態、実感としてよく理解できます。リヴァンプは理念は面白いけれど理想論過ぎて現実面で成功事例を作れるかどうかが勝負だと思います。

しかし、どうあれ、現状にまずは自分自身の信念や理想論から来る疑問を持ち、それを現実面から解決していく行動を取ったり、その努力をしている人には興味があります。その意味では社会的な評価はいろいろあっても、産業再生機構の皆さんにも、リヴァンプの皆さんにも、注目して来ましたし、今後も注視して行きたい方々です。

今後ともご意見よろしく御願い致します。

匿名 さんのコメント...

Kaです。上記のコメントは私ではありませんが、ご意見には賛同するところもあります。
残念ながら、やはり今の日本では、脱藩(=退社)した方は、「はぐれ者」とか「落伍者」のような印象を持たれてしまう傾向は否めないと思います。(私は30手前で転職して、今の会社が2社目ですが、やはり多少は「壁」を感じます)
そのため、こういった意見を述べる方は、「つっぱっている」とか「負け惜しみだ」と捕らえる方もいるでしょう。
結局は、結果を出すしかないのだと思います。

この記事を読んでいて、以前このBlogでも紹介されていた「ウェブ進化論」にも書かれていた以下の言葉を思い出しました。

 日本という国は「いったん属した組織を一度も辞めたことのない人たち」ばかりの発想で
 支配されている国だ、という再発見だった。日本の大企業経営者、官僚、マスメディア幹部。
 いわゆるエスタブリッシュメント層の中枢に坐る、私よりも年上の人たちの大半が、
 組織を辞めたという個人的経験を全く持たないのである。そのことが日本の将来デザインに
 大きな歪みをもたらしてはいないかという懐疑も、私の中に同時に生まれた。

もともと日本と言う社会は、人と違う行動をする人を排除しようとするところがありますが、最近は特に、変なナショナリズムと相まって、その傾向が顕著になっているような気がします。
一方、そんな価値観には全くしばられず、世界を舞台に自由に活躍されているかたも多くいらっしゃるところを見ると、やはり「気にしない」ことが一番かと。

MasterMind0710 さんのコメント...

Kaさんへ。

コメントありがとうございます。私も梅田さんの同じコメントを以前に引用したことがあります。

「さあ、5月だぁ」
http://penguin-club.blogspot.com/2006/05/blog-post.html

ようは、前にも書きましたが、自分の信念や理想と、それに伴った価値観や生き方、ということだと思います。理想論的には、人の目がどうあろうと、妥協せずにどこまでそいうことにこだわれるか、ということと、現実論的には、時には妥協も必要である、ということとのバランスだと思います。組織を辞める、辞めない、というのはそのひとつの結果に過ぎません。おっしゃっている「結果を出す」ということは常に「自分の納得度、満足度」の高い生き方が出来るように考え工夫し行動し続ける、ということなのかもしれませんね。

引き続きよろしく御願い致します。