2006年8月8日火曜日

厄日

先週の土曜日の出来事。

お誘いいただいたゴルフに出掛けた時の話。

いつもは比較的近場でラウンドすることが多いのだが、この日は、相模湖の近くというかなり遠方のゴルフ場。住んでいる横浜からのルートとしては、国道16号線を抜けて行く一般道のルートと、距離的には遠回りになるが、首都高で新宿に回りこみ、そのまま中央高速に乗るという高速ルートの2つがある。道が空いていれば高速ルートの方が時間的には早い。やや悩んだあげく、高速ルートを選んだ。

家を出発したのはスタート時間の3時間半前。若干の渋滞があったとしても、3時間半もあれば幾らなんでも十分だと思った。道が空いていれば1.5時間程度の道のりだからだ。しかし、横羽線にのってすぐに不吉な兆し。芝浦近辺から渋滞が始まったのだ。まだ、朝の7:00前である。ラジオの交通情報では、中央高速が高井戸から既に30キロ近い渋滞というアナウンス。絶体絶命じゃないか!

なんとか高井戸にたどりついたが、アナウンス通り、ETCも意味のない乗り口からの大渋滞。相模湖インターまで想定所要時間2時間という表示が出ている。スタート時間にはとても間に合わない。ちなみに私の車にはナビは積んでいない。

そこで、一緒に回るパーティの人に「間に合わないかもしれない」と携帯で緊急連絡をした。その時に、下の道はそんなに混んでいないという情報。調布で中央高速を降りて甲州街道に乗り換えた。結果的には一般道もひどく混んでいてずっとのろのろ運転。もはや、何時に着くか、まったく目処が立たなくなり、再度電話をして、状況を説明し、パーティに迷惑を掛けるのも気が引けたので、3人で回ってもらうこととして「このまま引き返そうかと思う」、と告げた。しかし、「遅れてもいいから是非来て下さい」という返事に励まされ、Uターンをかろうじて思い留まる。

ようやく、八王子バイパス乗り口近辺までたどり着いた。そこでは渋滞も解消し、道も前方に開けた。スタート時間には間に合わなくても若干の遅れで何とかなるかもしれない、と少しアクセルを踏み込んだ。そのとたん、後ろに赤灯を廻す白バイが。。。万事休す。路肩に寄せて車を止めると、白バイの警官が「少しスピード出てましたね」と嬉しそうに近寄って来る。渋滞が解消してバイパスに乗るところで待ち構えているとは、かなりたちが悪い。これではまるではめられたようなもの。いろいろと言い訳をまくし立てたが口頭注意で済ましてくれる気配もなく、26Kmオーバーであえなく減点3点の罰金¥18000也。しかも、処置が完了するまでに20分以上も待たされる。泣きたい気分。

「こうまでしてゴルフなんて馬鹿げている」、運転を再開し、はらわたが煮えくり返る思いを押し殺して冷静になろうと努める。そもそも、こんな災難を呼び込むのは何故か?この踏んだり蹴ったりの出来事が自分に伝えようとしている事は何なのか?この災いから自分は何を学ばねばならないのか?、引き続き先を急ぎながらも、あえてそんな風に考えてみる。そう考えると、これは災いではなくて、自分が引き起こした顛末ではないのか?と思えて来た。以下、分析結果。

(1)準備不足:ルート検索が中途半端だった。ゴルフ場までの道のりをもっと丹念に検討していれば恐らく国道16号を使う一般道ルートを選ぶべきだった。

(2)楽観の災い:今までの経験則から、高速ルートがこんなに渋滞しているとは想定しなかった。夏休み中でもあるし、道路事情については最悪の状況を想定すべきであった。

(3)注意不足:普段は警察やレーダーに対して細心の注意をしながら運転しているにも関わらず、瞬間的に無防備になっていた。

(4)不運:いつもは出掛ける前に道路公団のHPで渋滞状況を確認するのに、この日に限って、データが4:45amから更新されていなかった。

(4)は不可抗力、あるいは不運としても、(1)~(3)に関しては、自分がもっと慎重かつ丹念に準備しかつ走行していれば十分に回避し得た問題だ。これを自分の日常の行動パターンに当てはめると、同じような過ちを繰り返さないためにはいくつか反省すべき点がありそうだ。

結局、ゴルフ場に到着するまで、家を出てからなんと4時間半もかかった。こんなことは前代未聞である。5ホール目から追いついて合流したが、当然スコアはノーカウントだからもはや練習ラウンドのようなもの。気を取り直して、「練習に励もう」と割り切って臨んだが、やはりゲームに参加できないのでつまらなかった。

厄日には違いなかったが、この日の災難から自分のいくつかの弱点を分析し、今後もっと大事な件で似たような失敗をしないための学びの場だったのだ、という風に考えて自分を無理やり納得させることにした。やれやれ。。。

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